ZONEHACKERS' LAB Written by Yujiro

デュアルNバック(DNB)は「最速で天才を育む脳トレ」

ミエリン 脳トレ

デュアルNバック(DNB)という脳トレをご存知だろうか?
デュアルNバックは「最速で天才を育む脳トレ」だ。

安心してほしい。
これはけっして作り話ではない。
100%科学の話だ。

デュアルNバックというアプリ(プログラム)には、「最速で天才を育む仕組み」が丸ごと詰まっている。
だから、この脳トレを習慣化すれば、誰でも最速で天才になれる。

今回は、その理由を解説していく。

デュアルNバックという脳トレについて詳しく知りたい方:
脳力アップできる唯一の脳トレはデュアルNバック(DNB)

デュアルNバックを習慣化するヒントを探している方:
デュアルNバックを習慣化するために役立った5つのこと
デュアルNバックを継続できない5つの理由
デュアルNバックで効果を感じられない5つの理由

デュアルNバックをやるべきか迷っている方:
なぜデュアルNバックで脳がアップグレードされるのか?
デュアルNバックには「1億円の価値」がある?

デュアルNバックで実際に得られる効果を知りたい方:
デュアルNバックの習慣化によって得られた7つの効果

あらかじめ断っておくが、僕はまだ天才じゃない。
今の僕はまだ「天才に憧れるただの凡人」の1人だ。

僕の脳力がとりわけ優れたものであれば、必ず周りが気づく。
でも残念ながら、まだそういう情報は僕の耳には届いていない。

天才の定義はあいまいだ。
それは「学問を極める」ことだったり、「優れた身体能力」だったり、「人を導く能力」だったり、「独創的な表現能力」だったりする。

天才とは本来「天から与えられた、生まれつきの才能」で、「後天的に身につけたり、育んだりできるものじゃない」って解釈が一般的だと思う。

  • 「アインシュタインが天才なのは、生まれたときからそういう能力を持っていたからだ」
  • 「ノバク・ジョコビッチが最強のテニス選手なのは、生まれつき人並み外れた身体能力を持っていたからだ」
  • 「今の自分が天才じゃないのは、生まれつきで、自分はそのように生まれたから、どんなに必死に努力したところで今後も天才にはなれない」

あなたもそう考える1人だろうか?

でも、僕の解釈は違う。

「天才は、誰の中にも眠っていて、適切に育まれ、解放されるのを待っている」
というのが僕の「天才」の解釈だ。
別の言い方をすれば「人は努力次第で誰でも天才になれる」ということになる。

そんなこと言うのは、僕が「生まれつきポジティブな思考を持っているからだ」と思われるかもしれない。
もっと辛辣な人には「厨二病をこじらせて、大人になれていないからだ」と思われるかもしれない。

否定はできない。
僕が「大人」になれていないのは事実だ。
たとえそれが「自分の能力と現状を客観的に分析して理想をあきらめる能力を有する人」だけを意味しているわけじゃなくても。

でも、実際の僕はもっと現実的だと思っている。

デュアルNバックの習慣化で変わった僕の人生観

  • 「人生は、凡人として生きるにはあまりに長く、過酷で、退屈すぎる」

これが35年間凡人として生きてきた僕が持っている、僕の人生に対する見方だ。
(もちろん、凡庸な人生を否定しているわけじゃない。僕が、僕自身の凡庸な人生を耐えがたいと思っているだけだ)

そして、2016年の終わり頃、遊びのつもりで始めたグルテンフリーがきっかけとなって2度完璧なZONEに入ったことで、「自分はまだ本来備わっている力を十分に発揮できていない」と確信することができた。

ZONEに入っているときの僕は、まさに僕が理想として追い求めていた人間そのものだった。
それからは、「再びZONEに入ること」「常にZONEレベルのパフォーマンスを維持すること」を目標に、自己最適化の道を歩んできた。

自己最適化の道を突き進むにつれて、自分の身体や脳に関する知識が深まり、僕の日常のパフォーマンスは徐々に改善されていった。
それでも残念ながら、今に至るまで再びZONEに入ることはできていないし、ZONEレベルのパフォーマンスの獲得にも至っていない。

僕は依然として凡人であり続け、時間だけが過ぎていき、生きる希望を失いかけていた。

そんなときに、それまで何度も挑戦しては挫折を繰り返したデュアルNバックを、「今度こそ習慣化してやる!」と本気で思えたのは、挫折を経験しながらも、その確かな効果を実感していたからだったと思う。

デュアルNバックに挑戦している間は、記憶力の劇的な向上を実感していた。
だからソレをきちんと習慣化できれば、そのとき以上の記憶力を得られるんじゃないか?と考えた。
なにより、僕の学習能力を高めてくれる可能性のあるものを、デュアルNバック以外に何も思いつけなかった。

そして現在、僕は140日以上連続で、そのデュアルNバックに挑戦し続けている。
具体的な数字を出すなら、去年(2021年)の12月9日から始めて、昨日で142日連続ということになる。

それも1日5回や10回ではなく、きちんと毎日20回(約30分)、1日も欠かすことなく、デュアルNバックに挑戦し続けてきた。
(信じられなければ、僕のTwitterでの毎日の報告をチェックしてみて!)

そして、たった5ヶ月(にも満たない期間)で、僕の思考はまったく変わってしまった。
5ヶ月前までは、僕は自分の学習能力に、もうほとんど希望を持てなくなっていた。

勉強してもすぐに忘れてしまうなら、どうやって前に進むというのだろう?
学びたいことはたくさんあるのに学ぶ能力がないなら、どうやって人生に希望を持てばいいのだろう?

「記憶のないところに学習はない」
世界は驚きに満ちているのに、僕にはそれを学ぶ力がない。

それが5ヶ月前までの僕の現実だった。

でも、今の僕の現実は違う。

今の僕は、「自分の学習能力には限界がない」ことを確信している。
自分の脳力がいったいどこまで上がっていくのか、ほとんど怖いくらいだ。
正直、こんなに自分の未来に希望を持てたことは今までなかった。

だから僕は、この脳トレを死ぬまでやり続けることを決めた。

僕がデュアルNバックの習慣化に成功し、ここまで言えるようになったことにはもちろん理由がある。

それは、「デュアルNバックの真の価値」に気づき、実際に「自分の脳力の向上を実感した」ことが大きい。

デュアルNバックを習慣化する上で重要な3つのポイントは、

  1. デュアルNバックの「最速で天才を育む仕組み」を100%信用すること
  2. デュアルNバックによる自分の脳力の際限ない向上を確信すること
  3. あなたの本気度(モチベーション)

ただ、デュアルNバックを始める前の僕にあったのは3だけだ。
つまり、「学習能力を高めたい」という強烈なモチベーションだ。

他の2つは、デュアルNバックへの挑戦を続けるうちに徐々に確信に変わっていった。

デュアルNバックにいくら「最速で天才を育む仕組み」が備わっていても、継続しないことにはあなたの天才は育まれない。
だからまずは、あなたがどれだけ本気で自分の脳力を高めたいと思っているのか?、それを確かめてほしい。

あなたが本気であれば、「デュアルNバックの習慣化」が答えだ。

デュアルNバックには、あなたの脳力を際限なく高め、あなたの天才を最速で育む仕組みが備わっている。
今回は、その証拠をお見せしたい。

デュアルNバックの最速で天才を育む仕組みその①:神経可塑性

神経可塑性
あなたに何か学習したり、スキルを習得する力が備わっているなら、それはあなたの脳に神経可塑性という性質が備わっているからだ。

神経可塑性とは、あなたの脳にある神経細胞(ニューロン)が、あなたの遺伝子や思考、選択・行動、環境などの刺激を受け、絶えず柔軟に変化するという性質だ。
ざっくり説明すると、「よく使われるニューロンのつながりは強化され、そうでないつながりは衰える」ということになる。

デュアルNバックであなたの脳力が向上するのも、あなたの脳に、この神経可塑性という性質が備わっているからだ。
あなたがデュアルNバックに挑戦するたびに、あなたの作業記憶に関わるニューロン群が酷使され、そのつながりが強化され、情報伝達が安定し、あなたの脳力が向上する。

あなたの作業記憶を構成する個々のニューロンが持つ、次のニューロンへより無駄なく、より速く、より正確に情報を伝達する力があなたの脳力として表現されるというわけだ。

そして、ニューロンの情報伝達能力は、主に次の要素で決まる。

  • ニューロンが放出する神経伝達物質の量
  • シナプスにある受容体の数
  • シナプスそのものの大きさ
  • ニューロンの軸索に巻きつくミエリン(髄鞘)の数、長さ、厚さ

ニューロンが使われれば使われるほど、

  • ニューロンが放出する神経伝達物質の量が増え、
  • それを受けるシナプスにある受容体の数が増え、
  • シナプスそのものが大きくなり、
  • 軸索に巻きつくミエリンの数が増え、個々のミエリンが長く、厚くなり、

その結果、ニューロンの情報伝達能力が向上し、あなたの脳力が向上する。

ニューロンを植物だと思ってみてほしい。
初めは頼りなく見える青く細い茎のようなニューロンが、あなたがデュアルNバックに挑戦するたびに、木の幹のように太く、強く成長していくのだ。

あなたがデュアルNバックに使った時間とエネルギーは、一切無駄にならず、物理的にあなたの作業記憶に関わるニューロンに変換されて、あなたの脳に蓄積されていく。

これは、ロンドンのタクシー運転手の脳に起こっていることとまったく同じだ。

脳を肥大化させるほどの資格試験『The Knowledge』

ロンドンのタクシー運転手になるには、約25,000本の道と名所や施設をすべて頭に叩き込まなければならない。
彼らはたいてい何年もかけて、ロンドンの地図を片っ端から記憶する。

この常人には到底なし得ないと思われることを成し遂げた彼らに興味を持った神経学者が彼らの脳を調べてみたところ、脳の短期記憶を司る海馬が常人と比べて顕著に肥大していることが明らかになった。

デュアルNバックは、脳の作業記憶(短期記憶)に関わるニューロン群を酷使する脳トレだ。
つまり、デュアルNバックを習慣化した人の脳には、これと同じことが起こりうるってこと。

ここにファンタジーの要素は一切ない。
100%科学の話だ。

デュアルNバックの最速で天才を育む仕組みその②:ディープ・プラクティス 

ディープ・プラクティスを行う天才
『天才はディープ・プラクティスと1万時間の法則でつくられる』という書籍の中で展開されるのは、「ディープ・プラクティスと呼ばれる特殊な練習を1万時間積み重ねることで、誰でも天才になれる」という理論だ。

すべてのスキルは記憶の形をとる。
あなたもマッスルメモリーという言葉を聞いたことがあるかもしれないが、筋肉には何かを記憶する力はない。

記憶する力があるのは、上で紹介したあなたのニューロンだ。
練習を繰り返すことでニューロンのつながりが強化され、その強化されたニューロンのつながりが筋肉を介して「スキルとして表現される」のだ。

これは、「思考」「記憶力」「読解力」「暗算力」など、筋肉を介して表現されないスキルに関しても同じだ。
スキルの本質は、「反復練習によって強化されたニューロンのつながり」というわけだ。

そして、天才を最速で育む練習がディープ・プラクティスだ。

ディープ・プラクティスを行うには、次の3つのポイントを厳守しなければならない。

  1. とにかく正確であること
  2. 常にスウィートスポットで
  3. 短時間・完全集中

1. とにかく正確であること

大事なのは、間違えたとき、それに気づくことができる基準点を設けることだ。
『天才はディープ・プラクティスと1万時間の法則でつくられる』

正確であるかどうかを判断するには、「何が正しいのか?」を知っていなければいけない。
正確な入力(動作)ができるまで、入力のスピードを落とすことも重要だ。
ミスをしたらすぐに気づき、修正する。
間違いを繰り返し練習してしまったら、間違った神経回路が強化され、修正は困難だ。
ひとたび自転車に乗れるようになったら、再び乗れないようになるのは至難のわざだ。

2. 常にスウィートスポットで

上で紹介した書籍では、「今の自分よりちょっとだけ高いレベル」のことを、最も有効な結果を残せる点という意味で、スウィートスポットと呼んでいる。
挑戦・練習は簡単すぎて退屈を感じるようではいけないし、難しすぎて不安を感じるようでもいけない。
「やればできるはず!」と自信を持って挑戦できるスウィートスポットでの挑戦を繰り返そう!

3. 短時間・完全集中

ディープ・プラクティスは完全な集中を要求する。
どんな天才であれ、そんな極限の集中状態を維持できる時間はとても短い。
集中できなくなったら、上の2つの条件を満たせなくなるので、すぐに中止すべきだ。

いかがだろうか?
これら3つの条件を満たすディープ・プラクティスを1万時間積み重ねれば、理論上、あなたも天才になれるということになるのだが、できそうだろうか?

「たぶん無理」
というのが正直な答えではないだろうか。

1番目の条件は「とにかく正確であること」だが、とにかくこれが1番難しい。
これを満たすためには、「自分で何が正しいのか100%理解している」か、「100%理解して指導してくれる人」が必要だ。

間違った入力(動作)をしたときに、それに自分で気づくか、気づいて指摘してくれる人が絶対不可欠だ。
そんな環境を整えることなど、ほとんどの人にとっては現実的ではない。

だから、ほとんどの人は「生まれてから死ぬまで、間違いを黙々と練習している」と言えるのではないだろうか?
これが、ほとんどの人が天才になれない最も大きな原因だと僕は思う。

では、やはり天才になることをあきらめるしかないのか?

いや、待ってほしい。
そんなクソの役にも立たないお節介を焼くためにここまで書いてきたわけじゃない。
あきらめる必要はまったくない。

なぜなら、(ここまで辛抱強く読んでくださったあなたには恐らく察しがついていると思うが)ディープ・プラクティスのすべての条件を満たしているのが、デュアルNバックだからだ。

デュアルNバックは「自動天才育成プログラム」である

自分の天才を最速で育む人
デュアルNバックは、「1人でディープ・プラクティスを行うためのプログラム」だ。
これからその証拠を提示していこう。

デュアルNバックにある途方も無い価値の核となる設定

僕が使っているデュアルNバックアプリのデフォルトの設定は、

  • 正答率75%未満でレベルダウン
  • 正答率75%以上90%未満で現状維持
  • 正答率90%以上でレベルアップ

で、僕はこの設定を一度もいじっていない。
なぜならこの設定こそが、「デュアルNバックにある途方も無い価値の核となる設定」だからだ。

どういうことか?
ディープ・プラクティスの条件を思い出してほしい。

1. とにかく正確であること

あなたの解答に間違いがあれば、デュアルNバックが即座に指摘してくれる。
正答率によって、「自分がどれくらいミスをしたか?」がわかる。

逆に、「ほとんどミスをしていない」と確信できれば、レベルは上がる。
デュアルNバックでマグレ当たりを連発することは不可能だ。
「あなたが自分のミスに気づく仕組み」がデュアルNバックにはある。

2. 常にスウィートスポットで

デュアルNバックは、常にあなたのスウィートスポットとマッチした課題を提供してくれる。
あなたがミスをして正答率が75%未満になると、あなたのレベルは1つ下がる。
逆に正答率が90%を超えたら、あなたのレベルは1つ上がる。

レベルダウンは「今のあなたにとって少し難しすぎる」挑戦だったことを知らせ、レベルアップは「今のあなたにとって少し簡単すぎる」挑戦だったことを知らせる。
レベルダウンすれば挑戦の難易度が下がり、レベルアップすれば難易度が上がる。

このように、あなたが常にあなたのスウィートスポットで挑戦できるように、デュアルNバックが自動で調整してくれる。
(アプリによってはデフォルトの設定を無視して高いレベルに挑戦できるものもあるが、正答率75%以上を出せないようなレベルでの挑戦は時間の無駄だ)

3. 短時間・完全集中

デュアルNバックの効果は、1日20回、約30分の挑戦を積み重ねることで得られる。
1時間も2時間もやる必要はない。
おそらく、それ以上の時間、集中し続けることは難しいということなのだろう。
集中を切らした状態では、ディープ・プラクティスは行えない。

「アメとムチ」で極限の集中状態を保証

嬉しいことに、デュアルNバックには、あなたを自然に集中させるメカニズムも備わっている。
デュアルNバックをするにあたって、あなたが最も避けたいのがレベルダウンだ。
レベルダウンによる精神的ダメージは思いのほか大きい。
逆に、レベルアップはこの上なく甘い蜜となる。

誰でもレベルダウンは避けたいから超集中するし、レベルアップしたいから超集中する。
デュアルNバックは、この「アメとムチ」の仕組みを巧みに利用することで、ディープ・プラクティスに必要な極限の集中状態を、あなたに無理なく自然に維持させる。

一流の指導者による一流の指導が詰まった無料の瓶

「まったく、この仕組みを瓶に詰めて売ることができたら、何百万ドルもの価値があるのに」

というのは、オーストラリアの音楽療法士であるゲーリー・マクファーソンが、先に紹介した『天才はディープ・プラクティスと1万時間の法則でつくられる』という書籍の中で漏らす言葉だ。

通常、一流の指導者による即時のフィードバックを必要とするディープ・プラクティスは、瓶に詰めて売ることはできない。

だけど、デュアルNバックというアプリには、その天才を育む科学的な仕組みが丸ごと詰まっている。
つまり、ゲーリー・マクファーソンがため息混じりに漏らした言葉が実現したのが、デュアルNバックというわけだ。

そして、デュアルNバックのアプリは何百万ドルもしない。
誰でも(たいてい)無料で利用することができるのだ。

デュアルNバックの最速で天才を育む仕組みまとめ

膨大な量の本の知識を貪る天才少年
いかがだっただろうか?
「脳の神経可塑性という性質」「最速で天才を育む仕組み」によって保証されているデュアルNバックの真の価値をご理解いただけただろうか?

もちろん、デュアルNバックを習慣化したからといって、プロのテニス選手になれるわけじゃない。

デュアルNバックで鍛えられるのは、作業記憶に関わるニューロン群だ。
作業記憶は、実質的な頭の良さを評価する流動性知能を含めた脳の総合的な力と密接に関わっている。

だから、あなたが望む力が「天才級の脳力」である場合に限り、デュアルNバックの習慣化が最速・最善の方法になる。

まだデュアルNバックの効果を実感していないなら、まずは1日20回(約30分)30日連続で続けてみてほしい。
これだけ継続すれば、記憶力の改善を実感できるはずだ。

そして、それこそが、あなたがあなたのの天才を育むための最も強力なモチベーションになってくれる。

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