デュアルNバックの習慣化によって得られた7つの効果
今回は、デュアルNバック(DNB)の習慣化によって、僕が実際に得た効果を報告したいと思う。
デュアルNバックという脳トレについて詳しく知りたい方:
デュアルNバックを習慣化するためのヒントを探している方:
→デュアルNバックを習慣化するために役立った5つのこと
→デュアルNバックを継続できない5つの理由
→デュアルNバックで効果を感じられない5つの理由
デュアルNバックをするべきか迷っている方:
→デュアルNバックには「1億円の価値」がある?
→なぜデュアルNバックで脳がアップグレードされるのか?
前回は、デュアルNバックには「1億円の価値」がある?という記事の中で、デュアルNバックという脳トレアプリに詰まった「科学的に天才を育む仕組み」について紹介させていただいた。
今回は、その記事の中に組み込む予定だった、デュアルNバックの習慣化に成功した僕が実際に得た7つのメリットを紹介しよう。
あなたがデュアルNバックに一度でも挑戦したことがあるなら、これを習慣化することがどれほど難しいか身を以て実感していることだろう。
何事にも言えることだが、この脳トレも継続しないことには効果は得られない。
が、この脳トレを継続することは、ごく控えめに言っても、非常に難しい。
なぜなら、挑戦するたびに敗北を味わうことになるからだ。
誰だって、自分がとるに足りない存在だなんて思いたくはない。
僕はそうだし、あなただってそうでしょ?
でも残念ながら、この脳トレを続ける限り、敗北は不可避だ。
これがデュアルNバックが、今日までほとんどすべての挑戦者を返り討ちにしてきた理由だ。
かくいう僕も、デュアルNバックの立派な犠牲者の一人だ。
何度も挑戦しては、そのたびに返り討ちにあった。
心の傷を癒して「今度こそ!」と決意新たに挑んでは、返り討ちにあい、心の傷を深めた回数なら僕も負けない。
でも、僕は今、デュアルNバックに120日以上連続で挑戦し続けている。
具体的な数字を出すなら、去年(2021年)の12月9日に開始して以来、昨日で128日連続ということになる。
それも1日5回や10回ではなく、きちんと毎日20回、約30分の挑戦を、1日も欠かさずに継続している。
(信じられなければ、僕のTwitterでの毎日の報告を見て!)
ご覧のように、今では11-Backの挑戦も120回を超え、12-Backの挑戦も40回を超えた。
これは4-Backで1ヶ月以上も苦戦していたときには、まったく想像すらできなかったことだ。
主観的なものに過ぎないが、脳力もかなり改善された。
幾度となく挫折を繰り返したのちに、ようやくデュアルNバックの習慣化に成功したというわけだ。
なぜ挫折界のレジェンドである僕が突然、デュアルNバックの習慣化を成し遂げることができたのか?
僕自身まだこの事実に驚きを隠せないのだが、これを習慣化するために役立ったことは確かにある。
最も役に立ったのは、「脳の神経可塑性という性質によって保証されたデュアルNバックの価値」をしっかりと腑に落としたことだ。
効果が実感できない長い期間を乗り切るための確かなモチベーションとなってくれた。
だけど、効果が実感できるようになってからは、やはり効果の実感以上に確かなモチベーションはない。
そこで初めて「デュアルNバックに挑戦し続けたことは、やっぱり間違いじゃなかった!」と確信できた。
断言しよう。
デュアルNバックを習慣化すれば、あなたの脳力は必ず向上する。
僕と同じようにあなたにも「あきらめずに挑戦し続けて良かった!」と思える日が必ず来る。
今回紹介する僕が実際に得た7つの効果も、あなたがデュアルNバックの習慣化を成し遂げるためのモチベーションにしていただければ幸いだ。
デュアルNバックの習慣化によって得られた効果その①:記憶力の向上
デュアルNバックはそもそもワーキングメモリー(作業記憶/短期記憶)を鍛える脳トレなので、記憶力はかなり向上した。
これは短期記憶と長期記憶の両方ともだ。
そして、インプット力(記銘)とアウトプット力(想起)の両方ともでもある。
僕はもともとどちらの記憶力も絶望的に低かったので、とりわけ顕著な効果を得られたのかもしれない。
具体的な例を挙げると、1度聞いただけの電話番号が記憶に焼きつくようになった。
数字の並びが頭の中でくっきりと浮かび上がるのだ。
聞くときに「しっかり覚えるぞ!」という気持ちで聞くことは必要だが、その後は特に頭の中で反復しなくても記憶に残る。
長期記憶として残ることもしょっちゅうだ。
数日後に思い出せると自分でも驚いていたが、最近はもう当たり前のことになっていて驚かない。
もう1つ具体的な例をあげよう。
僕の職業は荷揚げ屋というもので、建設現場に必要資材を搬入するのが主な仕事だ。
前もって「何を」「どこに」「どれだけ」搬入するのかを示した指示書をもらってその通りに資材を間配る。
例えばそれは下記のようなものになる。
- 201号室:パーチ×49枚、5.5mmラワン×3枚、9mmラワン×3枚、12mmラーチ×12枚
- 202号室:パーチ×50枚、5.5mmラワン×3枚、9mmラワン×3枚、12mmラーチ×11枚
- 203号室:パーチ×61枚、5.5mmラワン×4枚、9mmラワン×4枚、12mmラーチ×14枚
- 205号室:パーチ×61枚、5.5mmラワン×3枚、9mmラワン×3枚、12mmラーチ×14枚
- 206号室:パーチ×61枚、5.5mmラワン×4枚、9mmラワン×4枚、12mmラーチ×14枚
- 207号室:パーチ×60枚、5.5mmラワン×3枚、9mmラワン×3枚、12mmラーチ×13枚
- 208号室:パーチ×48枚、5.5mmラワン×2枚、9mmラワン×2枚、12mmラーチ×12枚
- 209号室:パーチ×50枚、5.5mmラワン×3枚、9mmラワン×3枚、12mmラーチ×12枚
こんなものイチイチ覚えなくても、指示書を見ながら搬入すればいい。
そのほうが間違える心配もないから、普通はそうする。
ただ、これを丸暗記できれば、何度も指示書を見る必要がなくなる。
作業中に指示書を見るたびに作業と集中が途切れるから、丸暗記してそれがなくなれば、作業効率がかなり上がる。
数字が頭に入っていれば、搬入予定数(必要な数)と当日実際に納品された数が違ったときにすぐに気づくことができるし、対処策も考えることができる。
頭の中に保持できる情報が増えたことで、暗算力も向上したから計算もラクだ。
デュアルNバックに挑戦し始めたばかりの頃は、こんな丸暗記なんてやろうとすら思えなかった。
自分にはまったく不可能に思えたし、できる人がいるとも思えなかった。
だけどデュアルNバックをするうちに「もしかしたら覚えられるんじゃないか?」という気がしてきた。
初めのうちは、何度も見返して、記憶し、またしばらく経ったら記憶を確認し、曖昧だったらまた見返して記憶を確かなものにしなくちゃいけなかったけど、確かにできた。
そして、この力は徐々にレベルアップしていき、今ではこの程度なら3分間しっかり見れば、電話番号のようにその後とりわけ一所懸命反復しなくても、記憶に残るようになった。
間配りは基本的にその日限りしか必要ないけど、しょっちゅう数日経っても記憶に残っている。
「自分の記憶力に自信を持つためだけに記憶し、思い出す」のが楽しくなってきたのだ。
デュアルNバックの継続によって、これからこの自分の記憶力がどこまで進化するのか楽しみで仕方がない。
見たモノを写真のように細部まで記憶するフォトグラフィック・メモリー(写真記憶)なんて能力も、いつか得られるかもしれないって、今の僕は本気で信じている。
デュアルNバックの習慣化によって得られた効果その②:集中力の向上
デュアルNバックには、脳トレ中に「自然に集中させるメカニズム」が備わっているから、集中力も向上した。
上で紹介したような記憶力の向上にも、鍛えられた集中力が大きな役割を果たしているのかもしれない。
でも、この集中力の向上を一番実感できるのは、やっぱり読書をしているときだ。
そんなにガッツリ読むつもりはなかったのに、気がつくとかなりの時間没頭していたということが頻繁に起こるようになっている。
読書(特にフィクション)に没頭すればストレスを大幅に解消できるという確かな証拠もあるようだし、かなり有益なスキルであることは間違いない。
デュアルNバックの習慣化によって得られた効果その③:読解力の向上
集中力と記憶力の著しい向上にともなって、読解力もかなり向上した。
僕はもともと読書好きだけど、自分の記憶力の悪さにはほとんど絶望していた。
読書しているときには面白いと感じる知識も、次の本を読み終える頃には忘れていることなんてしょっちゅうだった。
「あれ、なんだっけ?」と思って読み返してインプットし直しても、またしばらくするとすっかり忘れてしまう。
「記憶のないところに学習はない」というのはソクラテスの言葉だけど、こんな感じで僕の学習は一進一退を繰り返し、一向に前に進まなかった。
それでも読書好きであり続けたのは、ほとんど奇跡に近い。
でも今は、記憶力が著しく改善されたおかげで、自分の学習能力に自信がもてるようになった。
仕入れた情報(例えば「誰が」「いつ」「どこで」「何をしたのか」といった)が、その日に思い出そうとしなくても、次の日にしっかり思い出せるようになった。
そして、自分の学習能力に自信が持てるようになったおかげで、読書がますます好きになった。
正直、こうしてブログを書いている時間がもったいないと感じることもあるくらいだ。
でも、ブログを書くことは、得た知識を統合する上でかなり役に立つし、それを発信することで誰かのお役に立てるなら、この時間も貴重であることは間違いない。
最近ブログの更新を再開したのも、読書から得られる知識が増えたことに対する喜びの現れなのかもしれない。
デュアルNバックの習慣化によって得られた効果その④:コミュニケーション能力の向上
コミュニケーション能力も、僕にデフォルトで備わっている能力じゃない。
しゃべるのも、人付き合いも、昔から苦手だ。
それが僕が昔から読書好きで、今こうして一人でブログを書いている理由の1つだ。
人とずっと一緒にいると、ものすごく疲れる。
でも、最近は「会話が楽しい」と感じることが増えてきて驚いている。
デュアルNバックによって、一時的に頭に保持できる情報が増えたおかげで、話す内容をあらかじめ塊として確保できるようになり、長いセンテンスも淀みなく一気に話すことができるようになった。
記憶の想起力(思い出す力)が改善したおかげで、自信を持って操れるボキャブラリーも増えた。
なぜだかわからないが、相手の反応を先読みすることができるようにもなった。
会話も弾むことが多くなり、相手の反応も随分好意的なものになった気がする。
僕が社交的になるなんて想像すらできなかったけど、このままデュアルNバックを続けたら、もしかしたらそういう未来もやって来るのかもしれない。
デュアルNバックの習慣化によって得られた効果その⑤:生活習慣の改善
デュアルNバックは本当に脳を酷使する脳トレだから、挑戦する前にコンディションをしっかり整えなくちゃいけない。
コンディション調整に失敗したら、良い成績を出せないし、そういう日ばかりになると、自分の脳力に失望し、やる気がなくなる。
2016年の終わり頃に始めたグルテンフリーで心身の力を取り戻して以来、僕は「自己最適化」の道を歩んできたわけだから、大規模な生活習慣の改善は必要なかった。
それでも、デュアルNバックを始めたことで、自分のコンディショニングに対する意識はさらに高まった。
中でもとりわけ変化があったのは、睡眠に対する意識だ。
睡眠が上手くいかなければ、短期記憶のスペースを十分に確保できず、デュアルNバックの成績がガタ落ちするけど、それだけじゃない。
睡眠が上手くいかなければ、向上するはずの脳力も向上しない。
なぜなら、デュアルNバックによって酷使されたニューロン群は、睡眠中に強化され、成長するからだ。
睡眠をおろそかにするなら、デュアルNバックをする価値はない。
そして、睡眠の質に最も大きな影響を与える食事に対する意識もさらに高まった。
オーラリングという300ドルもする睡眠分析ツールを使うことで、夕食の内容次第で就寝時間になっても心拍数が十分に下がらないことがわかったし、心拍数が十分に下がらなければ入眠直後に訪れる最も深いノンレム睡眠が台無しになることもわかった。
そういった自分の身体に関する知恵が深まるにつれて、睡眠の質も徐々に改善されてきているけど、まだまだ完璧じゃない。
デュアルNバックによる効果を最大化するための睡眠の最適化。
そのための食事や運動習慣の最適化を、今後も進めていく。
デュアルNバックの習慣化によって得られた効果その⑥:自己肯定感の向上
デュアルNバックのように習慣化することが難しいことを習慣化できたことは、自分自身に対する自信につながった。
そしてその自信は、デュアルNバックの習慣化によって実際に得た上記のような脳力の向上にともなって、さらに確かなものとなった。
今では「自分の能力が足りない」と感じることはあっても、それは「まだ足りないだけ」を意味するようになった。
デュアルNバックによって僕の脳力は際限なくアップグレードされていくわけだから、「今の自分にできない」ことはもう問題じゃない。
まさに「我、デュアルNバックをするゆえに、我あり」といった感じだ。
デュアルNバックの習慣化によって得られた効果その⑦:「自分の脳力に限界はない」と確信できた
実際、デュアルNバックの習慣化によって得られた最大のメリットがコレだ。
今までの僕は、劣等感の塊だった。
社会的に成功するために必要な能力が、僕には圧倒的に足りないと感じていたし、その問題を解決するための方法を必死に探してきたけど、見つからなくて焦っていた。
でも、僕はついに、その問題を解決するためのメソッド(手段)を手に入れた。
それがデュアルNバックだ。
「脳の神経可塑性によって保証されたデュアルNバックの真の価値」を理解し、実際に向上し続ける自分の脳力を目の当たりにしたことで、僕は確信した。
「(デュアルNバックを続ける限り)自分の脳力に限界はない」ということを。
デュアルNバックを続ける限り、僕の脳力は際限なくアップグレードされていく。
今まで不可能だったという事実も、明日も不可能であることを保証しない。
昨日の自分にはできなかったからといって、今日の自分にもできないとは限らない。
デュアルNバックは、僕がリミットレス(限界なし)になることを保証する。
だから僕は、これから死ぬまで毎日コレをやると決めた。
今はただ、死ぬまでにどれほどの脳力を得られるのか、楽しみで仕方ない。
デュアルNバックの習慣化によって得られた効果まとめ
いかがだっただろうか?
今回はデュアルNバックの習慣化によって、僕が実際に得た効果を紹介させていただいた。
もしかしたら、これらの効果は、あなたにとってはあまりにも凡庸すぎて、デュアルNバックの習慣化に要する多大な労力にまったく見合わないと思われたかもしれない。
実際、僕がデュアルNバックの習慣化によって得た脳力の向上がとりわけ優れたモノであるならば、周りが気づかないはずがない。
だけど、残念ながら、今のところ僕の耳にはそういう情報は入っていない。
今回の記事によって、あなたの中で育ちつつあったデュアルNバックに対する興味関心を殺してしまったとしたら、完全に不本意とはいえ、本当に申し訳ない。
ただ、僕にこの程度の効果しか得られなかったからといって、あなたも同じであるとは限らない。
もしかしたら、僕と同じ労力で、僕の倍以上の効果だって得られるかもしれない。
そして、最も大事なことは、デュアルNバックを続ける限り、誰でも際限なく脳力を向上させることができるということだ。
僕の脳力も今回話したことが限界ではないし、当然あなたの限界がそこにあるわけでもない。
今から半年後の僕の脳は今よりアップグレードしているし、そこからさらに半年後の僕の脳もさらにアップグレードしている。
僕は100-Backに届いた時の僕の脳力がどれほどになっているのか、真剣に楽しみで仕方ない。
これからも定期的に、僕が新たに得た効果を報告するつもりなので、楽しみしていてほしい。
あなたにとって、より魅力的で、価値ある報告になっていくことは間違いない。
すべては、デュアルNバックの習慣化によって保証されていることなのだから。
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