ZONEHACKERS' LAB Written by Yujiro

人間の寿命を5倍に延ばす薬が開発される可能性

Aging Anti Aging

今回は、

人間の寿命を5倍に延ばす薬が開発されるかもしれない

というお話です。

本記事の内容

  • 寿命を5倍に延ばす伝達経路の発見
  • カエノラブディティス・エレガンス
  • one plus one equals five (1 + 1 = 5)
  • まとめ

ども、バイオハッカーのYujiroです。

今から約5年前、グルテンフリーで身体の力を取り戻し、2度完璧なZONE(ゾーン、フロー)に入ったことをきっかけに、自身の日々のパフォーマンス(生産性)を科学的に最大化する方法(=バイオハック)を研究しています。

僕のZONE体験について詳しく知りたい方は人生で2度ZONEに入った著者が考える誰もがゾーンに入ることを目指すべき14の理由【保存版】をどうぞ。

人生100年時代が来るとか来ないとか言われている昨今ですが、
あなたの寿命が突然5倍になったら、どうしますか?

それも「100才の身体のコンディションで、あと400年生きてください!」というのではなくて、10代〜30代の健康状態を保ったまま150年くらい生きられたとしたら?

寿命を5倍に延ばす伝達経路の発見

2019年7月23日にCell Reportに掲載された研究結果が示唆するのは、「人間の寿命が5倍に延びる可能性がある」という驚くべきものでした。

「最近の研究」として紹介するにはあまりにも時間が経ち過ぎていますが、このような老化に抗う研究が進めば、「不老長寿」という人類の念願の夢が叶う日が来るのかもしれません。

まあ、それが人類にとって本当に良いことなのかどうかは議論の余地がありますが、今回は、研究記事の要所要所を翻訳するという形で、その研究でどんなことがわかったのか、紹介したいと思います。

カエノラブディティス・エレガンス

事業計画が書き込まれたホワイトボードの前で思案するビジネスマン
この研究で用いられたのは、カエノラブディティス・エレガンス(以後C.エレガンス)という線虫の1種です。

この線虫が今回紹介する研究に用いられたのは、

  1. 人間といくつもの共通の遺伝子を持っていて、
  2. 寿命が短い

という特徴を持っているからでした。

平均3〜4週間ほどと比較的短いこの線虫の寿命は、遺伝的および環境的な操作による影響を素早く評価することを可能にするため、今回のような老化に関する研究では良く用いられるとのこと。

また、C.エレガンスは、多細胞生物として最初に全ゲノム配列が解読された生物でもあるそうです。(Wikipedia調べ)

そして、この研究で用いられたC.エレガンスは、

  • ① インスリンシグナル伝達経路
  • ② ラパマイシン標的(TOR)伝達経路

という2つの伝達経路に意図的な遺伝的変化を与えられた個体でした。

この2つの伝達経路は、進化の過程で人間も受け継いでいるので、これらの伝達経路への遺伝的介入がC.エレガンスに影響を与えるのなら、人間の同じ伝達経路への同じ遺伝的介入は、C.エレガンスと同様の影響を人間にも与えるはずだ、というわけです。

one plus one equals five (1 + 1 = 5)

1+1=5
当初、①インスリンシグナル伝達経路の遺伝的変化は、C.エレガンスの寿命を100%延ばし、②ラパマイシン標的(TOR)伝達経路の遺伝的変化は、30%延ばすことがわかっていたので、①と②の両方の伝達経路に遺伝的変化を持つ個体の寿命は、130%延びると予想されていました。

ところが、蓋を開けてみると、この個体の寿命は500%延びる結果となったのです。

「遺伝的に変化したこの2つの伝達経路がもたらす相乗効果は本当にすごい。1 + 1が2になるんじゃなくて、5になった。私たちの発見は、自然界において全く何にも関わらずに存在しているものなんかないってことを証明している。つまり、最も効果的なアンチエイジング療法を開発するには、個々の伝達経路ではなくて、むしろ”長寿ネットワーク”に注目しなくちゃいけないってことだ。」

と、研究レポートの著者の1人のジャロッド A. ロリンズ博士は語っています。

「老化をコントロールする伝達経路を発見したにも関わらず、この2つの伝達経路がどのように互いに影響し合っているのかは、まだはっきりとはわかっていないんだ。この謎を解き明かすことで、私たちのチームは、急速に進む高齢化社会への切り札となる、健康寿命を延ばす新しい医療への扉を開くことになる」

そして現在、この2つの伝達経路に変化を与えることで、健康寿命を延ばす薬の開発が粛々と進められているようです。

まとめ

街の上に張られたロープの上を傘をさして歩いて渡る女性
今回は、僕の意見や見解などを差し挟まず、淡々と記事の内容を書き連ねました。

「近い将来、人間の寿命が5倍に延びる可能性がある」

と言われても、正直、僕はまだ半信半疑です。

ただ、「人間の寿命が5倍に延びる可能性」「それが起こすだろう未来」を空想することは面白そうです。

まず、寿命を延ばす薬は、「飲んだ人の飲んだ時点からの老化スピードを遅くするもの」と想像できるけど、「老化のスピードを遅くする」=「成長のスピードを遅くする」ということでもあると思うから、脳や身体が完全に発達する前に飲んだとしたら、知的成長や身体的成長が遅れることになるから、それはそれで問題がありそうだなと思いました。

例えば、極端な話、生まれてすぐにこの薬を飲んだ場合、わかりやすく今が人生100才時代だと仮定すると、0才の赤ちゃんが今の3才並みの知的・身体的発達を得るのに、単純に今の5倍の時間がかかると考えて、15年かかるわけです。

子供が成人(20才)になるには、100年かかります。

子育て、大変ですね。

やっぱりこの薬は、脳や身体が完全に発達した後(25才くらい)に飲むのが良いかもしれません。

そして、(今の33才と同レベルの健康状態を保っている)65才から330年くらい年金もらい続けて生きます。

参考記事

https://www.cell.com/cell-reports/fulltext/S2211-1247(19)3085
https://www.sciencedaily.com/releases/2020/01/200108160338.htm

About me!


2006年(20才):タスマニアでダンクに挑戦(筋トレ&プライオメトリクス)→ 挫折

2009年(23才):パン屋で働き始める。

2010年(24才):慢性的な肩凝り・首凝り・腰痛が悪化。

2012年(26才):あがり症の治療のため精神科へ行き、うつになる。

2016年(30才):ハンブルクでダンクに挑戦(筋トレ&プライオメトリクス)→ 挫折

同年末:グルテンフリーを始めてみる。

2017年(30才):グルテンフリーを始めて3週間後、バスケ中に人生初のZONE体験。その後、寿司屋のキッチンで2度目のZONE体験。

2018年(31才):帰国。荷揚げ屋として働き始める。

2021年12月9日(35才):何度も挫折したデュアルNバック(DNB)に再挑戦。

2022年(36才):レベル上限なしのDNBアプリ開発開始。

僕のミッション:DNBで人生を変えられると証明すること。

プロフィール詳細

Copyright - Minimal, 2019 All Rights Reserved.

Secured By miniOrange