DNB(デュアルNバック)でレベルを上げるコツ
今回は「DNB(デュアルNバック)でレベルを上げるコツ」について、現在DNBに200日近く連続で挑戦し続けている僕が書いていく。
この記事はこんな人にオススメ!
- DNBを知っていて、挑戦している人
- 挑戦しているけどレベルがなかなか上がらない人
- DNBでレベルを上げるコツを知りたい人
本記事の内容
- 科学的に証明されているDNBの効果
- DNBにおける僕の実績
- DNBでレベルを上げるコツ
✅ DNBについて知りたい方:
→記憶力を鍛えたい人にオススメの脳トレはデュアルNバック
→脳力アップできる唯一の脳トレはデュアルNバック(DNB)
✅ DNBを習慣化するヒントを探している方:
→デュアルNバックを習慣化するために役立った5つのこと
→デュアルNバックを継続できない5つの理由
→デュアルNバックで効果を感じられない5つの理由
✅ DNBをやるべきか迷っている方:
→なぜデュアルNバックで脳がアップグレードされるのか?
→デュアルNバックには「1億円の価値」がある?
✅ DNBで実際に得られる効果を知りたい方:
→デュアルNバックの習慣化によって得られた7つの効果
→デュアルNバック(Dual N-Back)はこんな人にオススメ!
科学的に証明されているDNBの効果
DNB(デュアルNバックまたは二重Nバック)という脳トレをご存知だろうか?
DNBはワーキングメモリー(作業記憶・短期記憶)を鍛えることで、流動性知能を含めた脳の総合的な力を高めることができる脳トレだ。
流動性知能は、その知識や情報を「どこから、どのように得たのか」という「実質的な頭の良さ」を評価する指標で、その人がすでに保持している知識の内容や質を評価するIQなどのような結晶性知能とは異なる。
同じクラスの生徒たちが、同じ時間、同じ教師から、同じことを教えられても、テストで同じ点を取ることはない。
それは生徒たちがまったく同じように学ぶのではないからだ。持っている流動性知能のレベルが異なっているということだ。
『シリコンバレー式超ライフハック』P.87
この流動性知能は「生まれつきのもので、強化することはできない」と長い間信じられていた。
ところが、2008年にある研究グループが「作業記憶が流動性知能にとって重要」であることに着目し、「作業記憶を向上させることで、流動性知能も向上させることができるのではないか?」と仮説を立て、検証してみたところ、彼らの仮説は正しかったことが証明された。
そこで、使われたのが作業記憶を向上させることがわかっていたDNBだ。
1日30分、5週間、DNBを続けた被験者たちの流動性知能は、平均で40%も増加した。
つまり、実質的な頭の良さも、DNBという脳トレで改善することができるというわけだ。
DNBにおける僕の実績
今回のような「DNBでレベルを上げるコツ」などという内容を偉そうに書くからには、書いてる人間(僕)が実際にDNBにどれくらい挑戦していて、どれほどのレベルに達しているのか、あらかじめ知っておきたいという方もいらっしゃると思うので、まずソレを簡単に紹介しておこうと思う。
最高到達Nレベル
- 14-Back(N = 14)で正答率95%
1日あたり最高平均Nレベル
- 12.75 (1日あたり20回分の挑戦Nレベルを全て足した合計を20で割って算出)
連続挑戦日数
- 197日(2022年6月25日現在、記録更新中)
1日あたり挑戦時間
- 30分(以上)
トータルの挑戦時間
- 98.5時間(以上)
ご覧いただいたように、僕は現在197日連続でDNBに挑戦し続けている。
挑戦を開始したのは去年(2021年)の12月9日。
それ以来、1日も欠かすことなく、毎日20回(約30分)という時間をDNBに捧げてきた。
(嘘だと思うなら、僕のTwitterでの毎日の報告をチェックしてみて!)
挑戦を開始した時点で僕はすでに7〜10-Backくらいを行ったり来たりしていたから、まったくの初心者から197日で14-Backに到達したわけではないことはあらかじめ断っておく。
(おそらく1日あたり平均Nレベルは7.8くらいだっただろう)
僕にも4-Backを2ヶ月近くまったく超えられなかった経験はある。
だけどそれはもう3年以上前のことだ。
DNBを知って以来、僕は過去何度となくこの脳トレを習慣化しようと挑戦し、それと同じ数だけ挫折を味わった。
それでも、再挑戦するたびに1から挑戦することにはならなかったから、ここまでレベルを上げることができた。
DNBに挑戦するたびに、ワーキングメモリー(作業記憶)に関わる神経回路が最適化されていく。
最適化されるまでには時間がかかるが、一度最適化された神経回路が失われるにも時間がかかる。
これは「一度乗れるようになった自転車に再び乗れないようになる」のが難しいのと一緒だ。
僕は197日間ずっと同じDNBアプリを使い続けていて、設定もデフォルトのまま一度もいじっていない。
つまり、正答率75%未満でレベルダウン、75%以上90%未満で現状維持、90%以上でレベルアップだ。
そして、僕はすでに14-Backで正答率90%以上を4回達成した。
通常ならレベルアップするところだけど、15-Backへは上がらなかった。
つまり、14-Backがこのアプリの限界ということになる。
ただ、僕はこの限界が気に入らないので、現在「レベル上限なしのDNBアプリ」の開発を進めている。
これについては、こちらの記事「僕がレベル上限なしのDNBアプリを開発する理由」にまとめているので興味がある方はぜひ読んでみてほしい。
50-Backと100-Backを試験的に動かしてみたときの動画も載せているけど、長いうえにつまらないから普通にスルーしてもらって構わない。
100-Backなんて今の僕には到底挑戦できるレベルではないけど、このまま挑戦し続ければ20年後くらいまでには届くかもしれないと真剣に信じている。(単純に1年で5レベルアップの計算)
100-Backに届いたとき、「自分に何ができるのか?」ただ単純に、僕はそれが知りたい。
DNBにおける僕の実績はこんなところだ。
「DNBのコツ」について偉そうに講釈たれてもいいくらいには、DNBをやりこんでいるとは思っている。
というわけで、これから本題である「DNBでレベルを上げるコツ」について書いていく。
DNBでレベルを上げるコツ
「ここまで辛抱強く読み進めてくださった方」や「手っ取り早くDNBのコツを知りたいだけだからここまでの文章を完全に無視して来てくださった方」のために、いよいよ「DNBでレベルを上げるコツ」をお教えしたいと思う。
- 「DNBに挑戦しているが、なかなかレベルが上がらない」
- 「自分のレベルが上がらないのは、コツを知らないからだ」
- 「自分は3-Backで苦戦しているのに14-Backなんて異次元すぎて草」
という悩みを抱えている方にお教えしたい「DNBでレベルを上げるためのコツ」は、
- 「DNBに『レベルを上げるコツ』があると思わないこと」
だ。
ええええええええぇぇぇぇーっ!!!?
「『DNBのコツ』を語るにたる資格があるかどうか読者に判断してもらうための材料の提供とかいう浅ましい自己顕示の正当化までして散々もったいぶったくせに、結局クソの役にも立たない哲学者気取りの分不相応にただカッコつけただけ感満載の回答が『DNBでレベルを上げるコツ』だとぉ〜!!?」
というあなたの悲鳴が聞こえるようだ。
でも、待ってほしい。
これはDNBでレベルを上げ続けるために、本当に大事なことだから。
「こんなアホが書いた記事に時間を費やした自分がアホだった」
と早々にこの記事から離脱せずにまだ残ってくださっている思慮深くお人好しの方に、DNBでレベルを上げ続けるためにこれが本当に大事な理由をきちんと説明したい。
- DNBでレベルを上げるコツ: DNBで「レベルを上げるコツ」があると思わないこと
「DNBで『レベルを上げるコツ』があると思わないこと」
これが「DNBでレベルを上げ続けるコツ」である理由は、「コツがあるはず」という思考がDNBに挑戦し続けるうえで非常に危険だからだ。
それはなぜか?
結論から言ってしまえば、「何かコツがあるはず」と考えることが「DNBをやめるきっかけになる」からだ。
「コツがあるはず」という思考の根源には、おそらく下記のような思考が潜んでいる。
- 「自分のレベルが上がらないのは、コツを知らないからだ」
- 「他の人が自分より好成績を出せるのは、自分が知らないコツを知っているからだ」
- 「コツさえわかれば、自分ももっと高いレベルに挑戦できるはずだ」
「DNBでレベルを上げるコツ」を探してこの記事にたどり着いたあなたは、このように考えていないだろうか?
もちろん、恥ずべきことではけっしてない。
これは自分の脳力を真剣に伸ばそうと、自分にできることを必死に見つけようと努力している証拠でしかない。
誇るべきことではあっても、恥ずべきことではけっしてない。
例えば、僕が下手くそなりに長年続けていたバスケットボールでシュートの成功率を上げるには、
- 「リングの手前または奥を狙うといい」
- 「左手はそえるだけ」
- 「腕の力だけで放らない」
- 「下半身の力を上半身にしっかり伝える」
などといったコツがある。
身につけたいスキルがあれば、そのコツを掴もうと意識し、努力を積み重ねることが大事だ。
でも、ちょっと考えてみてほしい。
- あなたのシュートの成功率が低いのは、「シュートのコツを知らないから」だろうか?
- ピアノが弾けないのは、「ピアノを弾くコツを知らないから」だろうか?
- 英語を話せないのは、「英語を話すコツを知らないから」だろうか?
きっとあなたは、そうは考えないだろう。
- 自分のシュートの成功率が低いのは、「練習が足りないから」
- ピアノを弾けないのは、「練習が足りないから」
- 英語を話せないのは、「練習が足りないから」
あなたはきっと、こう考えるのではないだろうか?
DNBも同じだ。
「コツがわからない」ということは、単純に「挑戦が足りない」ということだ。
「コツ」は、幾度となく繰り返される試行錯誤の中で体得するもの。
- 発音されたアルファベットを頭の中で文字や絵に変換してイメージする
- 次々に点灯していくマスを頭の中で線でつないでイメージする
- 12-Backなら最初の4マスと次の4マスと最後の4マスに分けて記憶する
このようなコツならDNBにも確かに存在するけど、この程度のコツなら真剣に挑戦し続けている人なら誰だって自分自身で導き出せるし、記憶しやすい方法は人によって違う。
コツがわかっただけではレベルは上がらない。
じゃあ、レベルを上げるにはどうすればいい?
- 挑戦し続けること。
それしか方法はない。
- 「今の自分のレベルが低いのは、コツを知らないからではなく、ただ単純に練習や脳力が足りないから」
DNBでレベルを上げるコツがあるとすれば、これをしっかり認めることだ。
これを認めることができれば、挑戦し続けることができる。
そして、今あなたの目の前に立ちふさがる壁を突破する唯一の方法が、「挑戦し続けること」なのだ。
「コツさえわかれば自分だって・・・」と信じていても、そのコツがわかる日は絶対に訪れない。
あなたが求めている「コツ」は、DNBには存在しない。
この思考に囚われている限り、「コツがわからないからレベルを上げることができない自分」に辟易し、DNBの真の価値を疑い、間もなく挑戦し続ける意欲を失うだろう。
今のあなたより高いレベルに挑戦している人は、間違いなく今のあなたより多くの時間をDNBに費やしている。
もっと高いレベルに挑戦したいなら、もっと自分の脳力を伸ばしたいなら、あなたが目標とするレベルに挑戦している人が費やしただけの時間をあなたもDNBに費やす必要がある。
それを信じて、ただ愚直に挑戦し続ければ、ストレスに耐えきれなくなったあなたのニューロン(神経細胞)が勝手に解決策を導き出してくれる。
それがDNBにおいて、「レベルアップ」という形で表現されるのだ。
DNBでレベルを上げるコツまとめ
いかがだっただろうか?
僕が「DNBでレベルを上げるコツは、『レベルを上げるコツがあると思わないこと』」と言った意味をなんとなく腑に落としていただけただろうか?
何事も継続しないことには、望む成果は得られない。
が、DNBは「ただ継続すること」が非常に難しい。
でも、DNBに挑戦し続ける限り、あなたのNレベルと脳力は際限なく向上していく。
それは「脳の神経可塑性という性質」と「DNBの最速で天才を育む仕組み」によって完全に保証されている。
あなたがDNBに費やす時間とエネルギーは一切無駄にならず、物理的に作業記憶に関わるニューロン群に変換されて、あなたの脳に蓄積されていく。
DNBに「コツ」や「近道」は存在しない。
ただ愚直に挑戦し続けた人だけが、DNBにおけるレベルアップを通して、DNBの真の恩恵を享受することができるのだ。
僕もまだまだ挑戦し続ける。
一緒に頑張ろう!