ZONEHACKERS' LAB Written by Yujiro

僕がレベル上限なしのDNBアプリを開発する理由

脳トレ

僕は現在、レベル上限なしのDNBアプリを独自に開発している。
今回は「なぜレベル上限なしのDNBアプリを開発する必要があるのか?」その理由について書いていく。

本記事の内容

  • 科学的に証明されているDNBの効果
  • 僕がレベル上限なしのDNBアプリを開発する理由

DNBについて詳しく知りたい方:
記憶力を鍛えたい人にオススメの脳トレはデュアルNバック
脳力アップできる唯一の脳トレはデュアルNバック(DNB)

DNBを習慣化するヒントを探している方:
デュアルNバックを習慣化するために役立った5つのこと
デュアルNバックを継続できない5つの理由
デュアルNバックで効果を感じられない5つの理由

DNBをやるべきか迷っている方:
なぜデュアルNバックで脳がアップグレードされるのか?
デュアルNバックには「1億円の価値」がある?

DNBで実際に得られる効果を知りたい方:
デュアルNバックの習慣化によって得られた7つの効果
デュアルNバック(Dual N-Back)はこんな人にオススメ!

科学的に証明されているDNBの効果

科学的に証明されているDNBの効果
DNB(デュアルNバックまたは二重Nバック)という脳トレをご存知だろうか?
DNBはワーキングメモリー(作業記憶・短期記憶)を鍛えることで、流動性知能を含めた脳の総合的な力を高めることができる脳トレだ。

流動性知能は、その知識や情報を「どこから、どのように得たのか」という「実質的な頭の良さ」を評価する指標で、その人がすでに保持している知識の内容や質を評価するIQなどのような結晶性知能とは異なる。

同じクラスの生徒たちが、同じ時間、同じ教師から、同じことを教えられても、テストで同じ点を取ることはない。
それは生徒たちがまったく同じように学ぶのではないからだ。

持っている流動性知能のレベルが異なっているということだ。
『シリコンバレー式超ライフハック』P.87

この流動性知能は「生まれつきのもので、強化することはできない」と長い間信じられていた。

ところが、2008年にある研究グループが「作業記憶が流動性知能にとって重要」であることに着目し、「作業記憶を向上させることで、流動性知能も向上させることができるのではないか?」と仮説を立て、検証してみたところ、彼らの仮説は正しかったことが証明された。

そこで、使われたのが作業記憶を向上させることがわかっていたDNBだ。
1日30分、5週間、DNBを続けた被験者たちの流動性知能は、平均で40%も増加した。

つまり、実質的な頭の良さも、DNBという脳トレで改善することができるというわけだ。

僕がレベル上限なしのDNBアプリを開発する理由

僕がレベル上限なしのDNBアプリを開発する理由
DNBに一度でも挑戦したことがあるなら、これを習慣化することがどれほど難しいか身を以て実感していることと思う。

何事も継続できなければ、望む効果は得られない。
が、DNBは「ただ継続すること」が非常に難しい。

かくいう僕も、これまで何度も挑戦しては、その度に返り討ちにあってきた。
正確なところは覚えていないが、僕がデュアルNバックに最初に出会ったのは4年以上も前のことになる。
それから今まで、幾度となく習慣化を目指し、それと同じ数だけ敗北と挫折を味わってきた。

でも、そんな僕が現在半年(6ヶ月)ほども連続でDNBに挑戦し続けている。
具体的な数字を出すなら、去年(2021年)の12月9日から始めて昨日で184日連続ということになる。

それも1日5回や10回ではなく、きちんと毎日20回、約30分を184日間、1日も欠かすことなく、この脳トレに捧げてきた。
(信じられなければ、僕のTwitterでの毎日の報告をチェックしてみて!)

幾度となく挫折を繰り返したのちに、ようやくDNBの習慣化に成功したのだ。

11-Backの挑戦回数 12-Backの挑戦回数 13-Backの挑戦回数

ご覧のように、今では11-Back(N = 11)の挑戦が400回を超え(写真左)12-Back(N = 12)の挑戦も150回を超え(写真中央)13-Back(N = 13)の挑戦も80回を超えた(写真右)
(もちろん、設定はデフォルトのまま)

これは、1ヶ月以上も4-Backで苦戦していたときには想像することさえできなかったことだ。
まだ主観的なものにすぎないが、脳力もかなり向上した。

そしてついに、現在僕が使っているアプリのレベル上限である14-Back(N = 14)で正答率90%を叩き出した。

13-Backで正答率90%を出し、14-Backへ 14-Backで正答率90%達成 14-Backで正答率90%達成(2回連続)

デフォルトの設定では、正答率90%以上を出せばレベルが上がる。
だけど、14-Backで正答率90%を出しても15-Backへは上がれなかった。

つまり、14-Backが僕が現在使っているDNBアプリの限界ということになる。

「これでこの脳トレは全クリ!お疲れ様でした!」

と、やりきった達成感に満足してDNBをやめるきっかけとするのも1つの手だろう。
もしくは、「もっと続けたいけど他に方法がないし、これ以上進むのはあきらめるしかない」
と不本意ながら仕方なく上限レベル以上の脳力の向上をあきらめる道を選ぶか・・・。

でも、僕はこのどちらの選択肢も受け入れない。
僕はDNBをこれから一生、死ぬまで毎日継続することをすでに決めた。

なぜならDNBを継続する限り、これまでと同じプロセスで、どこまでも際限なく自分の脳力を高められると確信しているからだ。

アプリのレベル上限が僕の脳力の限界になるなら、僕はこのレベル上限を拒絶する。

僕はこれからも、これまでと同じプロセスで自分の脳力を高め続けることで、「どこまでいけるのか?」純粋にソレが知りたい。

となれば、僕がとれる選択肢は3つだ。

  1. レベル上限のないDNBアプリを探す
  2. レベル上限のないDNBアプリの開発を依頼する
  3. レベル上限のないDNBアプリを自分で作る

実際に僕は、14-Backに到達する前にレベル上限がないDNBアプリがすでにないか少し探してみた。
だけど、既存のアプリのほとんどすべて(すべてじゃなければ)には13-Backか14-Backくらいのレベル上限が設けられていることがわかった。

もしかしたら、上限のないDNBアプリがすでに存在するかもしれない。
徹底的に調査したわけじゃないから、その可能性がまったくないとは言えない。

2の「依頼する」という選択肢をとるなら、その前に徹底的に調査してみたと思う。

でも、僕が選んだ選択肢は3の「自分で作る」だった。

その理由は主に次の5つ。

僕がレベル上限のないアプリを自分で作る理由

  1. 「自分で作る」ほうが圧倒的におもしろい。
  2. DNBの習慣化で得た脳力を試せる。
  3. 「今の自分に何ができるのか?」、形として残せたら自信になる。
  4. 一生使い続けるモノなら、自分で作ったモノがいい。
  5. 自分のニーズを100%満たせる

もちろん、最初から100%の自信があったわけじゃない。
なにしろプログラミングは僕にとって初めての挑戦だ。

DNBのように一見単純に見えるプログラムも、実際にどのように実現しているのかまったくわからなかった。

プログラミング言語もたくさんある。
どの言語が僕が望むDNBアプリを開発する上で最適なのか、ソレすらもわからなかった。

でも、完全初心者の僕でもわかるように説明してくれる親切なブログ記事や本のおかげで、なんとか「レベル上限のないDNBアプリ」の核となる部分までは完成させることができた。

この動画は、試験的に50-Back(N = 50)を動かしてみたときのものだ。

1問につき2秒かかるので、50問の出題に100秒(1分40秒)+ 50問に対する回答時間も100秒なので、1セッションだけで200秒(3分20秒)もかかる。

1問につき2点(音と場所)が最高得点。
パス(スルー)するのが正しいときも点数が入るので、パスが正しいときにボタンを押したら点数を得るチャンスを逃す(得られる点数を殺す)ことになる。

仮にすべての問いで音[Sound]と場所[Position]のボタンを押したとしたら、正答率は50%(すべてのパスの点数を失う)
逆にすべての問いをパスしても、正答率は50%(すべてのボタン入力による点数を失う)

動画のようにテキトーにボタンを押しただけでは、正答率は常に50%に近いものになる。

こちらは100-Back(N = 100)を動かしてみた動画。
所要時間は50-Backの倍の6分40秒
正直、ボタンを押すだけでも疲れた。

あとは、

  1. レベルや成績などのデータの保存・反映
  2. かっこいいグラフの表示

などを実装すれば、レベル上限のないDNBアプリ『DNB Limitless』が完成する。

そしたら僕はついに、脳力を際限なく高める(=リミットレスになる)ことができる手段を手にする。

現状では100-Backなんて夢のまた夢。
でも、1年で5レベル上げることができれば、20年後には100レベル上がっている。

こう考えると、絶対に不可能とは思えない。

100-Backに到達したとき、僕には何ができるだろうか?
そこから見る世界は、どんな世界になるだろうか?

考えただけでワクワクが止まらない。

完成したDNBアプリをどうするのかはまだ考え中だ。
今のところは自分で使うことしか考えていないが、もし使いたいと言う人がたくさんいるなら公開することになるかもしれない。
(希望者は僕のTwitterでアピールして!)

そうなったらレベルの上限はないが、下限は10〜13-Backに設定するつもりだ。
1つのDNBアプリでレベル上限まで達した人がさらに上を目指すためのアプリにしたい。

僕がレベル上限なしのDNBアプリを開発する理由まとめ

僕がレベル上限なしのDNBアプリを開発する理由まとめ
正直、開発開始から約1ヶ月でここまで形にできるなんて想像していなかった。
(そもそも「形」になっただけでも驚いている)

XcodeやSwiftUIなどの開発環境、初心者にもわかりやすい解説をしてくれる数々のブログ記事の執筆者や本の著者がいなければ、僕には到底不可能だった。

ここでお礼を述べさせていただきたい。
本当にありがとうございます。

まだ完成には至っていないので、これからもお力をお借り致します。

レベル上限なしのDNBアプリを完成させ、自分のiPhoneで動かし、自分の脳力をどこまで高めていけるのか、想像するだけでワクワクして仕方がない。

僕はこれからも、まだまだ挑戦し続ける。

DNB Limitless 〜The way to physically store your time and energy as neurons in your brain and become limitless〜

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