デュアルNバックを継続できない5つの理由
この記事を発見したということは、あなたはすでにデュアルNバック（DNB）という脳トレをご存知なのだろう。
もし知らないという場合は、ぜひこちらの記事を読んでみてほしい。
脳力アップできる唯一の脳トレはデュアルNバック(DNB)
デュアルNバックについて、僕が知りうる限りの知識をまとめたものだ。
きっとあなたが求める情報も得られるだろう。
デュアルNバックは「凡人が超人になるための最も簡単・確実な方法」だ。
これを証明する科学的根拠は十分にあるし、もちろん僕はそう確信している。
ただ、継続しないと成果は得られないし、継続することが単純に難しい。
というわけで今回は「デュアルNバックを知っていて、すでに何度か挑戦しているがいつも挫折してしまう」という方に向けて書いていこうと思う。
きっとこういう方はものすごく少ないのではないだろうか。
なぜなら、実際デュアルNバックに挑戦しようとする人自体が少ないからだ。
この脳トレに挑戦しようとする人は、間違いなく人並み外れた向上心を持っている。
ただ、この脳トレはその性質上、そんな挑戦者のほぼすべてを返り討ちにしてきた。
かくいう僕も、これまで何度も挑戦してはその度に挫折を繰り返してきた。
「今度こそ！」と挫折から立ち直り、挑戦した回数なら僕も負けない。
そして、そのたびに挫折を味わった。
でも、僕は現在100日以上連続で毎日デュアルNバックに挑戦し続けている。
具体的な数字を出すなら、去年（2021年）の12月9日から始めて、昨日で113日連続ということになる。
それも1日5回や10回ではなく、きちんと20回、毎日約30分をこの脳トレに捧げている。
つまり、
- 1日30分 × 113日 ＝ 3,390分（56.5時間）
という時間をこれまでデュアルNバックに費やしたわけだ。
もちろん、これは僕の歴代最長継続記録だ。
僕のこの挑戦の記録は、毎日ツイッターで発信しているから興味がある方はぜひチェックしてみてほしい。
なぜ挫折のプロとも言えるほど幾度となく挫折を繰り返してきた僕が、今回はきちんと継続できているのか？
デュアルNバックの挫折のプロの視点から、「デュアルNバックを継続できない理由」を考察してみたので、継続するためのヒントとしてお役立ていただけたら幸いだ。
デュアルNバックを継続できない理由その①：面白くない、楽しくない
デュアルNバック（DNB）は脳トレだ。
科学的に効果が認められている稀有な脳トレだが、ここまで脳トレであることに忠実な脳トレも稀有だろう。
少なくとも、この脳トレを「面白いから」「楽しいから」という理由でやる人はいない。
デュアルNバック（DNB)がそんなに面白いなら、「継続できない」なんて問題を抱えることもないはずだ。
例えば、「美味しい食べ物」「アルコール」「喫煙」「エロ鑑賞」などを「継続できない」と困る人はいないだろう。
ドーパミンという報酬を約束してくれるこのような行為は、むしろ、やめることが難しい。
ドーパミンを与えてくれない行為に対しては、脳はとりあえず抵抗してみせる。
脳は習慣を変えることに激しく抵抗するのだ。
そのために、その新しい脳トレ・運動・勉強の習慣が「実は無意味で役に立たないばかりか、あなたの害になる」もっともらしい情報を収集してはあなたに囁き続ける。
あなたがその愚かな行為をやめるまで。
デュアルNバック（DNB）がドーパミンの放出を促してくれるなら、僕は喜んで依存症になろう。
実を言えば、僕はもう、そういう状態になっているかもしれない。
僕は、この脳トレを「死ぬまで毎日継続する」ことを決めているし、仮に僕が今日デュアルNバックに挑戦できなかったら、十分な実りが得られなかったことを憂いで、激しく自己嫌悪することになる。
そう、自己嫌悪。これもデュアルNバック（DNB）で避けては通れない重要なキーワードだ。
デュアルNバックを継続できない理由その②：落ち込んだり、イライラする
デュアルNバックに挑戦するうえで避けて通れないのが、自己嫌悪という感情だ。
誰でも「自分はダメなやつだ」という証拠は突きつけられたくない。
僕はそうだし、あなただってそうでしょ？
でも、この誰もが嫌がることをデュアルNバックは執拗にやってくる。
この脳トレは、ドラマに頻出する小姑のように性悪で陰険だ。
だけど、これがあるからデュアルNバックは効く。
デュアルNバックは「アメとムチ」のメカニズムを巧みに利用してあなたの脳をアップグレードする。
このアメにあたるのがレベルアップで、ムチはレベルダウン。
レベルアップすれば自分の脳力が優れていることの証明になるからごく控えめに言っても物凄く嬉しい。
反対にレベルダウンは自分の脳力がショボイことの証明になるからそれはもう激しく落ち込む。
誰でも自分は優れていると思っていたいし、自分はとるに足りない存在だなんて思いたくない。
だから、レベルアップし続けるために超集中するし、レベルダウンを避けるために超集中する。
この1回1回の脳トレに自然に超集中させるメカニズムこそが、デュアルNバックの最も重要な特徴だ。
いつも100%本気で挑むからこそ、レベルアップはこの上なく甘い蜜になる。
でも、常にレベルアップし続けることはできない。
毎回ほぼ必ずレベルダウンすることになるし、レベルダウンすれば奈落の底に突き落とされる。
レベルアップで得られる甘い蜜（ドーパミン）も、どうやらレベルダウンで味わう絶望に比べたら全く物足りないらしい。
これがほとんどの挑戦者を挫折させる最大の要因であることは間違いない。
もちろん、僕もコイツに何度もノックアウトされた。
デュアルNバックを継続できない理由その③：そもそも意味があるのか確信できない
何度も挑戦し、その度に挫折を繰り返している。
こういう人は、すでにデュアルNバックの効果を実感するには十分な挑戦をしているのだろう。
効果が実感できないものを続けることはできない。
デュアルNバックで効果を実感できるようになるまでには、平均して1日20回（約30分）を週５回、合計40日（２ヶ月）継続する必要がある。
これもデュアルNバックがたくさんの戦死者を排出し続けている大きな理由だ。
そして、その間、毎日「自分はダメなやつだ」という証拠を突きつけられ続ける。
そして、ダメ押し。
がっくり落ち込んでいるあなたに悪魔は囁く。
- 「いや、こんなことしたって無意味で時間の無駄だよ。毎日30分もただしんどいだけで何の意味もないことに費やすなんて馬鹿みたいじゃん。こういうストレスって健康に良くないよ。継続できたら脳力が上がるって本気で信じてるわけじゃないでしょ？仮に上がったとしても、ちょっとだけじゃん？たいして役に立たないよ。そんなことよりさ、もっと楽しくて、有意義なことに時間とエネルギーを使おうよ」
これで大抵の挑戦者はイチコロだ。
デュアルNバックを効果が実感できるまで継続することは難しい。
デュアルNバックを継続できない理由その④：体調が整っていない
例えば、睡眠不足の時には短期記憶のキャパシティ（容量）が著しく減少する。
読書しているときに同じ文章を何度もなぞるという経験は誰にでもあるだろう。
短期記憶のキャパが足りないので、情報を一時的に仮置くことができなくなってしまったのだ。
デュアルNバックではこの短期記憶のキャパをフルに使うため、このような状態ではハンディキャップを抱えながら挑戦するようなものだ。
自ら自分にハンディを課し、レベルダウンの確率を上げ、自分に失望する機会を増やす。
このような状況を嬉々として作り出す変態にとってはデュアルNバックを継続することなど造作もないことだろう。
もちろん、僕はこのような変態に向けてこの記事を書いているわけではないので、「デュアルNバックを継続すると決めたのならば、毎回最高のコンディションで挑戦できるように、日々の体調管理を徹底すること」というアドバイスをしなければならない。
最高に冴えた頭で挑戦できたとしても、依然として難しいのがデュアルNバックという脳トレだ。
最低でも睡眠は毎日必ず不足なくとっておきたい。
そして、その睡眠の質は、「何を」「いつ」「どのくらい」食べるかによって大きく左右される。
好きな物を好きな時に好きなだけ食べるという生活をしていたら、健康を損なうだけでなく、デュアルNバックで挫折する確率も高くなるだろう。
デュアルNバックを継続できない理由その⑤：十分な知識を持っていない
デュアルNバックを継続するためには、これに効果があることを確信しなくてはいけない。
まだ効果を実感していない挑戦者が効果を確信するためには、デュアルNバックが脳力を向上させるメカニズムや脳の神経可塑性などの性質についてしっかり理解しておく必要がある。
オススメの書籍
「デュアルNバックでどのような脳力が向上するのか？」
「なぜデュアルNバックで脳力が改善するのか？」
「脳力が改善するというのはどういうことなのか？」
正しい知識は、継続するための確かなモチベーションになる。
デュアルNバックを継続できない理由まとめ
いかがだっただろうか？
今回は、「デュアルNバックを始めたけど、継続できない」という方へ向けて、挫折のプロでありながら現在100日以上デュアルNバックを継続している僕の視点から、継続できない理由を5つ厳選して紹介させていただいた。
1つか2つくらいは腑に落ちるものがあっただろうか？
ただ継続できない理由がわかったところで「継続するためには具体的にどうすれば良いか」がわからなければ、継続できないという問題は解決しない。
というわけで次回は、僕が100日以上の継続を実現するために実際に役に立った具体的な方法を紹介したいと思う。
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