乳製品フリーがあなたを「覚醒」させる可能性
Anti Aging BRAIN グルテンフリー 乳製品フリー 神経伝達物質
今回は、
- 頭痛
- 倦怠感・疲労感
- 関節痛
- ナゾの筋肉痛
- 脚・腕のしびれ
- 肌荒れ・皮膚症状
- 抑うつ
- 集中できない
- 物忘れが多い
- 貧血
- 霧がかかった思考
- 肩こり
- 下痢・便秘
- 腹痛
- イライラ
- 理不尽な不安感・恐怖心
- 太っている
- 抑えきれない食欲
- 年齢よりも老けてみえる
このうち1つでも当てはまるものがあり、「牛乳」「チーズ」「ヨーグルト」など乳製品を毎日(もしくは頻繁に)摂っていたとしたら、その原因はまさに「乳製品」かもしれません。
その場合、乳製品を抜くだけで、体調が劇的に良くなり、パフォーマンス(生産性)が上がります。
というお話です。
本記事の内容
- 乳製品に含まれる2つの有害物質
- ① 乳製品に含まれる「乳糖」の害
- ② 乳製品に含まれる「カゼイン」の害
- まとめ:乳製品フリーを試す価値?
どうも、バイオハッカーのYujiroです。
今から約5年前、グルテンフリーで身体の力を取り戻し、2度完璧なZONE(ゾーン、フロー)に入ったことをきっかけに、自身の日々のパフォーマンス(生産性)を科学的に最大化する方法(=バイオハック)を研究しています。
そんな僕の食事は、
- グルテン(小麦)フリー
- 乳製品フリー※1
- 外食フリー※2
- 加工食品フリー
- 油フリー
- 揚げ物フリー
- 調味料はヒマラヤ岩塩、たまり醤油、みりん、リンゴ酢のみ
- 飲み物は「水」と「コーヒー」のみ※3
※1: 現在はグラスフェッド・バターを使っているので完全な乳製品フリーではありませんが、なくなり次第完全な乳製品フリーに移行します。
※2: 外食は年に1、2回はしているかもしれませんが、「寿司」「焼肉」「焼き鳥」などパフォーマンスを下げずに食べられる物に限定されます。
※3: 今年(2021年)の7月までは「無調整豆乳」も飲んでいましたが、やめました。
で、味よりも栄養重視です。
こんな食事をかれこれ4年続けていますが、その理由はもちろん、これによって僕のパフォーマンスが上がる(=下がらない)からです。
僕は自分の体が普通の人よりも「小麦」「乳製品」「添加物」「化学調味料」「酸化した油」などに敏感に反応することを知っているので、これらを食事から排除することで、なんとか「毎日積み上げる」ためのスタートラインに立てた感じです。
この食生活なしでは、こんなふうにブログを書くことさえできないと思います。
つまり、この食生活は、まさに僕の「命綱」なのです。
僕が食事から排除した食材によって被る可能性のある害を1つ1つ紹介していきたいところですが、ブログの1記事の内容としては長くなりすぎてしまうので、今回はこの中の1つ「乳製品」の摂取で被る可能性のある害について書いていこうと思います。
乳製品に含まれる2つの有害物質
「牛乳」「チーズ」「ヨーグルト」は好きですか?
この記事を読んでくださっている方の中にも毎日飲んだり、食べたりしているという方もいらっしゃるかもしれません。
特に乳酸菌の整腸作用に期待して、「ヨーグルト」を毎日食べているという方は多いのではないでしょうか。
僕も「チーズ」と「ヨーグルト」は大好きで、ほとんど毎日食べていました。
少なくともグルテンフリーを始めた5年前までは。
グルテンフリーを始めて以来、グルテン以外にも、僕が好きで食べていて、自分のパフォーマンスを下げている食材を1つ1つ突きとめていったのですが、かなり早い段階で「乳製品」もそのうちの1つだと気づいたのです。
というのも、グルテンフリーを始める前の僕は、ホエイプロテインのヘビーユーザーで、飲むたびにお腹がゴロゴロ鳴っていたので、「これはもしかしたら、僕のパフォーマンスを下げているのかもしれない・・・」と思い、飲むのをやめたところ、「鼻づまり」が消え、「身体が軽くなる」という経験をしたからです。
それをきっかけに、それまで腸内環境を整えるために食べていた「ヨーグルト」も食べるのをやめました。
その結果、なんと逆に「お腹の調子が良くなる」ということが起こったのです。
一般的に健康に良いと言われている乳製品を食事から抜くことで、なぜ僕の体調が良くなり、パフォーマンスが上がったのか?
それを知る鍵は、乳製品に含まれる
- ① 乳糖
- ② カゼイン(乳たんぱく)
という2つの成分にありました。
① 乳製品に含まれる「乳糖」の害
乳製品に含まれる「乳糖」が原因で起こる症状は下記です。
- 下痢
- 腹痛
乳糖を分解するラクターゼという酵素の不足が原因で、乳糖を適切に消化・分解できないことを「乳糖不耐症」と言い、日本人の80〜90%の人がこれに該当するようです。
「私は牛乳を飲んでも下痢にならないから、乳糖不耐症ではない」と思った人も多いだろう。
ところが、目立った症状がないだけで、日本人の8〜9割は乳糖不耐症なのである。
(『2週間で体が変わるグルテンフリー健康法』P.94より引用)
つまり、日本人であればほとんどの人が乳製品フリーの恩恵を得られる可能性が高いことになります。
② 乳製品に含まれる「カゼイン」の害
乳製品に含まれるもう1つの有害成分は、「カゼイン」という乳たんぱくです。
カゼインの摂取で被る4つのデメリット
- 腸の炎症(リーキーガット)
- 老化促進
- 不安定な心
- 中毒症状
1. 腸の炎症(リーキーガット)
カゼインは、グルテン(小麦たんぱく)と同様に、腸の粘膜を荒らし、「リーキーガット」と呼ばれる症状を引き起こします。
リーキーガットは英語で「漏れる腸」という意味で、文字通り「未消化の大きな分子が腸の外に漏れ出てしまう」症状を指す言葉です。
リーキーガット(腸の炎症)が原因で起こる症状
- 腹痛
- 下痢・便秘
- 疲労感・倦怠感
- 遅発型(IgG)食物アレルギー
- 太る(脂肪の合成促進)
「腹痛」「下痢・便秘」などの消化器系の症状は、子供と大人の両方に見られる一方、「疲労感・倦怠感」は子供にはほとんど見られない、大人限定の症状だそうです。
また、腸の粘膜が荒らされリーキーガットになると、本来なら漏れ出るはずのない未消化のタンパク質が腸の外に漏れ出てしまい、免疫系がこれを異物とみなすことで、遅発型(IgG)食物アレルギーが引き起こされるようです。
遅発型の食物アレルギーは、即時型(IgE)食物アレルギーとは異なり、食べた直後に「くしゃみ」「かゆみ」「発疹」「蕁麻疹」などの症状が現れないうえに、症状が多岐にわたるため、原因(抗原)の特定が困難という特徴があります。
遅発型(IgG)食物アレルギーの症状
- 眠気
- 倦怠感
- 頭痛
- 興奮・落ち着きのなさ
- イライラ
- 他人に対する攻撃性
このような症状を伴うことから「発達障害」と診断されてしまうこともあるのだとか。
遅発型の食物アレルギーを調べる血液検査で、たくさんの食材に陽性反応が出た場合、「リーキーガット」によって腸の粘膜が荒れてしまっていることが原因であることが多く、ほとんどの場合、腸の粘膜の状態が改善されれば、陽性反応が出た食材を食べても問題ないそうです。
まず避けるべき成分は、「リーキーガット」を引き起こす「カゼイン」や「グルテン」と言えそうです。
リーキーガットで太る理由
- ① 腸から異分子が漏れ出る → 肝臓の炎症 → インスリンが効きにくくなる → もっとインスリンを出す → 脂肪の合成促進 → 太る
- ② 腸の粘膜から分泌されるGLP-1の分泌低下 → インスリンの分泌阻害 → 血糖値上昇 → 脂肪の合成促進 → 太る
- ③ PYY(食欲抑制ホルモン)の分泌低下 → 食べ過ぎる → 太る
「カゼイン」や「グルテン」によって「リーキーガット」が引き起こされると、以上の3つの経路から脂肪の合成が促進されてしまうので、控え目に言っても「かなり太りやすくなる」ようです。
健康に良いとされる「牛乳」「チーズ」「ヨーグルト」に含まれる「カゼイン」は、実はダイエットの天敵だったのです。
2. 老化促進
「カゼイン」はダイエットの天敵というだけでなく、アンチエイジングの天敵でもあるようです。
- ストレス
- 喫煙
- 過度なアルコール
- 激しい運動
- 紫外線
- 食品添加物の摂取
などによって体内に発生する活性酸素は、細胞を酸化させることで正常な機能を失わせる物質で、「老化」「動脈硬化」「糖尿病」「がん」などを引き起こすと言われています。
この活性酸素を除去してくれる抗酸化物質の1つは「グルタチオン」というペプチド。
そして、このグルタチオンは「システイン」というアミノ酸を材料に合成されるのですが、「カゼイン」や「グルテン」はこのシステインのとり込みを阻害してしまうことがわかっているそうです。
「カゼイン」と「グルテン」そのものも活性酸素を大量に作り出すうえに、グルタチオンの合成も阻害するので、乳製品や小麦を摂取すると老化がダブルで促進され、非常に疲れやすくなる原因になってしまうとのことです。
3. 不安定な心
「カゼイン」や「グルテン」には、セロトニンやGABAといった心の安定に不可欠な神経伝達物質の合成を阻害する作用があるだけでなく、神経を興奮させるノルアドレナリンの過剰分泌を促す作用もあるようです。
その結果、
- 記憶があいまいになる
- 情緒が不安定になる
- うつになる
- 興奮しやすくなる
といった症状を引き起こすとのこと。
神経伝達物質の合成が阻害されてしまっては脳は最大限の力を発揮できないので、これも乳製品や小麦食品を排除する大きな理由になると思います。
4. 中毒症状
僕たちの体は、体の中に入ってきた物質をアミノ酸の配列で認識していて、「カゼイン」や「グルテン」のこのアミノ酸配列がなんと「モルヒネ」に似ているため、モルヒネが結合する受容体にくっついてしまうのだとか。
そうすると、モルヒネが受容体に結合した時と同様の
- ハイ
- イライラ
- 幻覚症状
- 妄想
- 中毒症状
などを引き起こしてしまうそうです。
乳製品や小麦食品をやめられない原因は、これらに含まれる「カゼイン」や「グルテン」といったタンパク質が、モルヒネと同様に依存性を育むからだったというわけですね。
ちなみに、麻薬中毒の症状を軽減させるナルトレキソンやナロキソンといった薬を小麦依存者に飲ませると、小麦断ちが容易になることもわかっているそうです。
まとめ:乳製品フリーを試す価値?
「牛乳」「チーズ」「ヨーグルト」など、一般的に健康に良いとされている乳製品には
- ① 乳糖
- ② カゼイン(乳たんぱく)
という人体に害をなす2つの成分が含まれていて、これらによる僕たちの健康やパフォーマンス(生産性)への悪影響は、乳製品を摂ることで得られるメリットをはるかに上回っていることがおわかりいただけたかと思います。
もちろん、万人に通用する健康法やパフォーマンス向上法は存在しないので、あなたがあなたの健康やパフォーマンスを損なうことなく乳製品を摂れる可能性もあります。
ただ、可能性の話をすれば、乳製品の摂取があなたの健康やパフォーマンスを損なっている可能性の方が高いと思います。
あなたが今の自分の健康状態やパフォーマンスに満足しているのであれば、今まで通り乳製品を摂り続けるのがベストかもしれません。
好きな物を飲んだり、食べたりできないことは、誰にとっても多かれ少なかれストレスになると思うので。
ただ、もしあなたが今の自分の健康状態やパフォーマンスに少しでも不満を感じているのであれば、「乳製品フリー」を試してみる価値はあると思います。
「乳製品フリー」と「グルテンフリー」を同時に試したとき、僕は文字通り「覚醒」したと思いました。
それ以前の僕の脳は、完全に「カゼイン」と「グルテン」に支配されていて、本来発揮できるはずの力を十分に発揮できていなかったのです。
そのことを「悔しい」と感じるよりも、「今、気づけて良かった」と、心底そう思ったことを覚えています。
そうでなければ、最悪の場合、「気づくのが死ぬ直前」なんてことだってありえたからです。
この記事を読まれたあなたには「情報」は与えられました。
「試す」「試さない」は、完全にあなた次第です。
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「なんでやねん」という方はこちらをお読みください。